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ガンと宣告された時、あなたならどうする?
健康診断
若くして亡くなられたEXILE TRIBEの中尾翔太さん(22)や、市川海老蔵さんの奥様で小林麻央さん(34)は記憶に新しく、皆様にとっても衝撃的な出来事ではなかったのではないでしょうか?
毎年行う事が良いとされている健康診断、
面倒くさがり屋のるくるくパパは1年に1回あるいは2年に1回、
会社の健康診断で地域の医療センターへ健康診断に行っています。
ある年の健康診断、その時はちょうど風邪が治ったばかりで血液検査でひっかかりました。
ある血液検査の数値が異常だったようです。
要再検査
医療センターへ再検査の申し込みの予約を入れると超音波検査をやるらしい。
超音波検査ってよく妊婦さんが赤ちゃんが動いているか診る検査ですね。
検査当日、身体にゼリーみたいの塗りたくられて先生にくまなく見てもらいます。
検査が終わり、診断の結果が
「肝臓に影が見えます。超音波検査ではよくわからないので造影剤投与のCT検査をおすすめします。」
と言われました。
健康診断では良くあるケースで再検査の超音波検査により別の部位の異常が見つかる場合があるそうです。私のケースもそうで血液検査の異常値とは関係のない場所に何かが見つかってしまいました。血液検査の異常値は風邪の影響だったようです。
造影剤CT検査
すぐに予約し造影剤入りのCT検査を受けました。
そして検査結果では、
「肝臓に3cm大と他に微量な大きさの腫瘍が発見されました。良性の腫瘍とは言えないです。ここでの検査はこれまでとなり、○○病院へ紹介状を書きますのでここから先の治療は○○病院で行って下さい」
実にここまで辿りつくのに2か月間、検査して結果待ち、検査して結果待ち、ここの医療センターは地域の高度医療検査をする場所なので入院設備などはなく町医者からの依頼や健康診断を主に行う場所なのでかは分かりませんがとても時間がかかります。
ある程度の覚悟はしていました。
疑いから2か月間ありましたので色々自分でも穴のあくほどネットで調べまくりました。
もしガンの場合、肝臓で腫瘍3cmだとするステージ4、
5年生存率も10%前後、生きて半年~1年もしくは3ヵ月かもしれません。
生存率が10%という事は90%がなくなってしまうという事です。
あそこは絶対行きたくないし、そもそも名医なんて知らないし
などと、色々調べ考えていて、結局は
肝臓がんの手術件数の多い東大医学部付属病院に行こうと考えました。
単純に手術件数が多ければノウハウやら優秀な医師やらが集まっているのではないかと考えたからです。
そして医療センターの医師には宛名のない紹介状を書いてもらいました。
宛名があるのが良いのか?なくても良いのか?はわかりません。
しかし近隣の○○病院はがん治療では行きたくなかったのです。
子供がまだ小さいので先にいくわけにはいかないのです。
自分がいなくなるという事
その日(良性ではないと言われた日)から頭の中は『自分がこの世界からいなくなるという事』と向き合う日々が続きました。
・今の仕事をいつどうやって清算しておこうか?
・この子が不自由なく成人するまでの生活費はどうなるのか?
・今まで我慢我慢が多い人生だったな、残された数か月までにやりたいことって何だろう?
主にはこの3つで、
仕事の清算
いなくなった後の家族の生活費
自分がやっておきたい事。
これは残りの命が3ヵ月なのか?6か月なのか?1年なのか?によって、
するべき時期やスピードなんかが全く違ってきてしまいます。
今は次の病院へ行ってどういった治療スケジュールになるのかを見極めないと
とうてい判断不可能な状態です。
東大医学部附属病院での検査
電話で無記名の紹介状があることを告げて予約をとり早速に東大病院へ向かいます。
到着すると本日の受診者数は何万人!ってボードなんかもあって巨大病院に圧倒されます。
毎日尋常じゃない数の患者が訪れている様です。
受付を無事に済ませ医療センターでもらってきた画像CDなどを渡し、受診すると
担当医「じゃあパパさんまた同じ検査になるけど予約を取っときますね。」
画像CDなんか見ちゃいません。
カシャカシャカシャカシャ、PCに恐ろしい程早い入力で検査項目や日時を指定します。
リアルタイムで他の検査部門に情報が流れるシステムのようです。
この患者にはこの検査、この検査で調べたい項目はこの項目とこの項目。
様々な検査が目まぐるしいスピードで決まっていきます。
「今日はこの検査して、次はこの検査、〇日はこの検査」とスケジュールが決まり
淡々とそのスケジュールに沿って検査を進めていきました。
そして、ようやく検査結果を聞く日になりました。
ここまで約2週間くらい。
検査結果
(残りの命は〇ヵ月って言われたらどうしよう)
(どんな治療がはじまるのかな?)
(髪の毛も全部抜けるのかな?)
(即日入院って言われたらこのまま家に帰れないな)
と色々思いながら待合で待っていると名前を呼ばれます。
担当医「はい、パパさんお入りください」
担当医「検査結果ですけど、パパさん、良性ですね。問題ないです。」
パパ「はい?でも良性ではないって言われたんですけど?」
担当医「う~ん。でも読影医も良性って見ているし~」
担当医「そこの病院のCT良く見えなかったんでしょうね~うちのは最新ですから~
良性ですよ。安心してくださいね。よかったですね」
(だから持って行った画像CD見なかったんだw)
パパ「あ、はい、ありがとうございました。なんかもうダメかと思っていたので…」
担当医「パパさん、真っ暗な顔して入って来ましたからね~死なないですよ、念の為定期検査するので半年に1回来てください、予約取っておくので、お疲れさまでした。」
パパ「あ、あ、ありがとうございました。」
決定しました。
ガンではありません。
そうもっと長く生きられるのです。
子供の成長を見られるのです。
地獄の底から天国へ舞い上がって来たみたいに嬉しさが込み上げてきました。
家族らからは良かったねと言われましたが、
冷静に考えてみるとこの3ヵ月間は一体なんだったんだろう?って
風邪をひいて健康診断を受けたことが原因で
自分が存在しないことに真剣に向き合う事になってしまい、
やらなくていい造影剤CTを2回も受け(被爆が心配)
沢山の治療費を支払ったというww
それから約2年東大医学部附属病院に通い経過観察で1度もガンと指摘されることは
なかった為、この問題は終了となりました。
結論
この一連の出来事を通して学んだことは、
人の終わりは突然にやってくる。
いつ人生が終わってもいいように悔いのない人生を生きよう。
我慢はしない、やりたいことがあるならば今すぐにやってしまおう!
明日には自分がいなくなるかもしれないと常に考え行動しよう。
あなたがもし明日いなくなってしまうとしたら、今なにをしますか?